PUレザーラボ / ガイド 08

ボディに色移り・沈着が起きたら

薬剤の前に、汚れとボディの材質を確認しましょう。

薬剤を使う前に01 ボディと汚れの種類を確認02 薬剤との適合を確認03 指定の試験と時間を守る04 除去後に観察、変化があれば中止
IRISの12時間のラップ処置例は、製剤の配合と試験した型番が未特定です。この図は判断の順番であり、すべてのボディに同じ時間を適用する承認ではありません。

表面の汚れと染み込んだ色は別

衣装を脱がせ、跡を撮影します。表面の汚れ、鉛筆の線、内部へ移った染料は同じ問題ではありません。正確な型番と、シリコン・TPE・塗装・コーティングの有無を確認してください。シリコンやシームレスという呼び名だけで、同じ処理に耐えるとは考えないでください。

塗装のない適合する表面の鉛筆汚れには、IRISは清潔な白い消しゴムで除去できる場合があるとしています。目立たない場所で、非常に弱い力から試します。表面が変わる、引っかかる、艶が出る場合は中止。塗装、印刷、弱い皮膜をこすらないでください。

IRISの実践例:過酸化ベンゾイル

IRISからは、ニキビ用の過酸化ベンゾイル製剤を用いる方法が寄せられています。石鹸で洗って水分を除き、保護手袋を着けて薬剤を塗布。空気が入らないよう処置部を食品用ラップで覆い、約12時間後に石鹸と水で洗い流す、残る場合は繰り返すという実践例です。

これはオーナーの使用例の記録です。製剤の濃度・全成分・試したボディ型番は未特定です。すべてのボディに共通する検証済み手順、メーカー承認の処置、除去の保証ではありません。未確認のボディに12時間という時間をそのまま適用したり、機械的に繰り返したりしないでください。

その方法を検討する前に

  1. 具体的な製品で適合を確認その製剤とラップ処置が使えるか、ボディメーカーに確認します。型番に対応すると明示されたシミ抜き剤を優先してください。適合不明なら、大切なボディで試す前に保留します。
  2. 作業者と周囲を保護過酸化ベンゾイルは人の皮膚への刺激や衣類の漂白を起こすことがあります。ラベルに従って、適合する保護手袋や必要な目の保護具を使い、子ども・ペット・衣装・塗装部から離します。この記事は物品のケアで、人の皮膚の治療法ではありません。
  3. 確認された試験方法と時間を守る目立たない場所での試験、最大接触時間など、製品とボディについて確認できた指示に従います。熱や日光を加えず、他の薬剤と混ぜず、結果を求めて放置を延長しないでください。
  4. 除去して観察し、変化があれば中止指示通りに製剤を除き、乾燥させます。白化、べたつき、膨れ、質感変化があれば中止。再処置の前にメーカーに相談してください。染み込んだ色が完全に取れない場合もあります。

結果を記録する

型番、薬剤名と濃度、接触時間、処置前後の写真を一緒に残します。ひとつの試料で得た結果は、その試料に関する情報であり、すべてのシリコン・TPEボディへの適合を証明するものではありません。

IRIS / FREE GUIDEBOOK

シームレスボディの色移り予防ガイド

接触テスト、バリアとインナー、撮影・展示・保管、週間チェック表をまとめた無料ガイドブックです。日本語原本と、注意点を補足した英語版をダウンロードできます。

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日々のお手入れに取り入れること

  1. 確認と記録:ボディの材質、衣装の裏地、接触時間、温湿度を記録。原本の24時間テストもボディを染める可能性があるため、メーカーが認める予備素材で試し、変化があれば中止します。
  2. 接触を減らす:適合する白・淡色のインナーやライナーを使います。ラップは短時間の補助とし、締めつけや蒸れを避けて使用後に外します。パウダーだけでは染料を遮断できません。
  3. 撮影後に脱がせて点検:原本の撮影1〜3時間・展示6〜8時間は点検の目安で、安全保証ではありません。濃色の衣装は着せたまま保管せず、週末には影・変色・べたつきを確認します。

原本は改変せず掲載しています。原本にはTPEとシリコーンの表記が混在し、10% BPOを24〜72時間使用する例があります。既存記事の12時間例とは条件が異なり、いずれも全ボディへの適合を確認した手順ではありません。油・洗剤・薬剤・パウダーはボディと衣装のメーカーが認めるものを使い、指定の方法を優先してください。

参考資料・関連情報IRIS12DDA:シームレスボディの色移りガイド(BOOTH)PMDA:過酸化ベンゾイルの刺激・漂白に関する製品情報

図:IRIS12DDA編集用図解。一般的なケア情報は、個々の衣装やボディを試験した結果ではありません。