断面図を読んでみる
図は一般的なコーティング生地の構造を簡略化したもので、IRISの特定製品を分析した断面ではありません。表面仕上げが艶や模様をつくり、PU層が柔軟な革のような面をつくり、織物や編物の基布がそれを支えます。接着層や発泡層を加えた生地、別の構造を持つ生地もあります。
それぞれの層に合った扱い方
- 表面仕上げ艶のある面は優しく扱います。はっきり傷が見える前でも、摩擦で光の反射が変わることがあります。保管中に艶面同士をこすり合わせないようにしましょう。
- PUコーティング繰り返しの伸縮や折り曲げ、経年変化で膜が弱くなることがあります。きつい袖や脚を着せる際、表面だけをつかんで引っ張らないでください。
- 基布内側の布が支えていても、表面が無傷で伸び続けるわけではありません。袖口だけを引くのではなく、少しずつ生地を送りながら着せます。
補修で素材が新品に戻るわけではない
コーティングの剥がれと、糸のほつれは別の問題です。縫い直して直る縫い目でも、化学的に劣化した表面まで元には戻せません。粉や破片が落ちる、べたつく衣装は着用を止め、状態が分かるまで他の衣装と分けてください。
状態を調べるために、浮いた端を剥がさないこと。写真を撮り、接着剤・塗料・補修剤を加える前に製作者へ相談しましょう。補修は見た目だけでなく、柔軟性を変える場合もあります。